脂肪肝になるとどうなる?
脂肪肝になると
食生活や飲酒習慣の変化にともなって、脂肪肝になる方は男女共に増えています。
気になるのは、脂肪肝になるとどうなるのか?ということですよね。
そこで、脂肪肝になるとどんな状態になるのか?脂肪肝が進行するとどんな病気になるのか?といったことをお話していきます。
脂肪肝になるとどうなる?
まず脂肪肝になるとどうなるか、ということですが、脂肪肝とは肝臓に脂肪が肝臓全体の3分の1以上溜まってしまった状態を言います。
ですから、脂肪肝になると肝機能の低下が起こり、体全体に影響してきます。
また脂肪肝になっているということは肝臓以外の場所にも内臓脂肪が溜まっている可能性が高いので、メタボの方特有の症状が出てきます。
肝臓は「沈黙の臓器」とも言われ異常が起きても自覚症状が少ないことで有名ですが、体調の変化を気にかけていれば、脂肪肝を早期発見することも十分可能です。
脂肪肝になるとどうなる?
脂肪肝になるとどうなる?症状1
- 疲れやすい、体がだるい
脂肪肝になるとどうなる?症状2
- ボーっとする
脂肪肝になるとどうなる?症状3
- 少しのことでイライラする
脂肪肝になるとどうなる?症状4
- 肩こりや首周りがこる
脂肪肝になるとどうなる?症状5
- たいして運動していないのに筋肉痛になる
脂肪肝になるとどうなる?症状6
- 夜よく眠れず、昼間に眠くなる
脂肪肝になるとこうした症状が見られるようになってきます。
脂肪肝が進行するとどうなる?
脂肪肝が進行するとどうなるかというと、「脂肪肝→肝硬変→肝がん」このように進行していく可能性があります。
肝臓がんになると死亡リスクも上がってきますので、早めに対処していきたいところです。
脂肪肝が進行するとどうなる?進行例1
- 肝硬変になる
肝臓が硬くなってしまう病気です。
肝硬変になってすぐの頃は自覚症状がほとんどありませんが、血液検査で調べることができます。
肝硬変が進行すると、「蜘蛛状血管腫」という、血管が蜘蛛のような形に浮き出る症状が現れたり、白目が黄色くなる、皮膚が黄色くなる、尿が紅茶のような色になる、といった症状が出てきます。
むくみが現れ、お腹や胸に水が溜まることもあります。
脂肪肝が進行するとどうなる?進行例2
- 静脈瘤が破れ、吐血する
脂肪肝が進行し、肝硬変になって肝臓が硬くなってしまうと、本来肝臓へ流れるべき血液が正常に流れることができなくなることがあります。
そこで血液が胃や食道などへ迂回して流れるようになり、「静脈瘤」というコブができます。静脈瘤の血管は薄くて壊れやすいので、ちょっとの衝撃で破れ、大出血を起こすことがあります。
肝硬変の方の中には静脈瘤が原因で亡くなる方もいますが、早く病院へ行けば治療できる可能性が高いです。
脂肪肝が進行するとどうなる?進行例3
- 肝不全になる
肝不全は、肝臓の機能が著しく低下してしまう病気です。
ここまでくると点滴や薬を投与しても改善できないほど肝臓の状態が悪化している可能性があります。
血液を固める機能が低下し体内で出血が起こったり、少しの切り傷や鼻血も止まらなくなり、大出血を起こすといった症状が現れます。
脂肪肝が進行するとどうなる?進行例4
- 肝性脳症を起こす
食べ物が消化される際に、アンモニアという有害物質が発生します。
そのアンモニアを解毒する働きが肝臓にはあるのですが、肝機能が低下すると解毒がきちんと行われなくなってしまいます。
すると毒素が血液をつたって脳に到達し、脳の機能が低下する肝性脳症という病気になることがあります。意識を失い昏睡状態に陥る恐ろしい病気です。
脂肪肝が進行するとどうなる?進行例5
- 肝臓がんになる
脂肪肝が進行し肝硬変になると肝臓がんになるリスクが高まります。
肝臓がんになると正常に働く肝臓の細胞がどんどん少なくなっていき、肝機能が低下し、死に至る可能性があります。
肝臓がんは手術や抗がん剤、移植などの治療方法で治る可能性もありますが、死亡リスクの高い病気です。
脂肪肝を進行させないために
脂肪肝は肝臓に脂肪が溜まっているだけであり、放っておいても問題はない…。そう思ってしまう方もいるかもしれません。
しかし脂肪肝は肝機能を低下させ、恐ろしい病気へと発展してしまう可能性もある病気です。脂肪肝になってしまったら早めに対策していきましょう。脂肪肝は生活改善などで十分に治る可能性がある病気です。